物事を成し遂げるには数千、数万という無数の要素を1つずつ丁寧にこなしていくしかないと考えています。安易な決めつけは目標達成の妨げになるだけです。
しかし、あえて「幼児教育で最も大事なこと」を上げるのであれば、「親が成長し続けること、その姿勢を子供に見せ続けること」だと思います。
その理由を1つずつ説明します。
人間は動物です。言葉で指示されるよりも、行動を模倣するほうが効率的に学ぶことができます。言葉で詳しく説明したり、理解不足を怒ったりすることは非常に非効率です。ただし、概念に関しては言葉で説明したほうが効率的な場合があります。
模倣のお手本となるのであれば少しでも優れた対象になるように努力するべきです。
・規律ある生活(早寝、早起き、禁煙など)
・健康的な身体と立ち振る舞い
・成長のために努力する姿勢
・周囲に好まれる態度
などに注意してください。アメリカ建国の父と呼ばれるベンジャミン・フランクリンの十三徳を参考にするのもよいと思います。
大人が笑顔で楽しそうに毎日を過ごしていれば、子供は「人生とは素晴らしいものだ」「楽しい人生になるように努力しよう」と思うことができます。素直で健全な性格は成長の基盤となります。
人間は物事や感情を簡単に忘れてしまうようにできています。大人になれば子供の頃の悩みもすっかり忘れてしまいます。成長の苦しみ、悩み、難しさを忘れないためには、自分自身が成長の努力を続ける必要があります。
教育者は子供から「親近感」と「敬意」をバランスよく得る必要があります。頭ごなしに上から指示されるよりも、同じように成長のために努力している人生の先輩からのアドバイスのほうが受け入れやすいものです。